まるで「桐◯、部活やめるってよ」みたいなタイトルですが、タイトルに似合わずこれはめちゃくちゃイイ作品でした。途中、ちょっと泣きましたもん笑
ほんともう何も言わずにまずは読んでほしい。
この漫画を読んで何とも思わない人はね、人としての何か大事な物を失ってますね笑笑
というわけで、まずはあらすじから!
「花園さん、結婚するんだって」あらすじ
学園一の美女、花園さんが妊娠したらしい。
学校はその話題で持ちきり。相手はチャラ男…? いやいや、担任と不倫…? まさかの、地味男子を翻弄…? 女子を誘惑なんて噂も…?
花園さんのめくるめくウワサの数々。
本当の彼女は――? 本当の相手は――?ちょっぴりビターなリアルラブの名手、三つ葉優雨、待望の新作!
読み終わる前、中盤で既に三つ葉先生の術中にハマってしまい、不覚にも電車の中で目をウルウルさせながら読んでしまいました…笑
三つ葉先生といえば、「チャラモテ男と純情女」「カレシが浮気をしちゃったら」で有名ですが(よく広告も見かけますよね!)社会人モノの方が得意なイメージでした。
ですが、今回は学生モノという事で、その時点で既に意表を突かれた感じですね。なので正直全く期待していなかったのですが…完全に油断してました。
最初は、謎の美少女(らしい)と噂される花園さんはほとんど出てこず。周辺人物のストーリーから始まります。
徐々に読み進めていくうち、花園さんがどんな顔をしているかが分かったり、どういう気持ちで結婚に至ったのかが分かったり、最後まで伏線を張られていた花園さんのお相手が分かったり。途中、まるで私はミステリー漫画を読んでいるかのような気持ちになりましたよ笑
特に印象的…というか個人的には1番キュンと来て涙がこみ上げて来たのは、花園さんの担任の先生のお話。
花園さんとデキているのは実は担任の先生なんじゃないか、という疑惑が持ち上がってしまい、退学の噂すら流れてしまう中、それでも先生は全力で花園さんを守ろうとしていたんですね。
担任の先生ははじめ、割とケロッとした表情で花園さんと話しをしていますが、実はとっても熱い気持ちで花園さんを見守っていた事が後々分かります。
担任の先生には奥さんがいて、花園さんの件で話しをしていたところ、本音を漏らします。
「…その子、わかってるのかな
子供産んじゃったらそこから何年もずーっと子供中心の生活になっちゃうって
自分のやりたい事とか、夢とか
17歳の若さで諦められるのかな」
と。
これはねぇ、男性は胸が痛いかもしれませんね。
グサっとくるというか。
マシュマロch編集長の漫画レビュー まとめ。
【花園さん、結婚するんだって】
マシュマロch編集長の独断と偏見により、
キュンキュンする度合いを「キュン度」
純粋に文字数等の情報量や続刊があるか等を勘案した「サクッと読める度」
斬新な展開の有無や、無難なストーリー構成かどうかを表す「ストーリー構成」
表紙や中身の絵柄、そして少女漫画にちょいちょいある、ムリな方向に曲がっている関節があるか等を考慮した「画力」
として、上記4つを★の数で5段階評価していきたいと思います!
※私の独断と偏見が多分に含まれるのでくれぐれもご注意を。
▼キュン度
★★★★★
これは文句ナシの星5です!
1巻完結の短編なのに、短編だからこその伏線の張り方や展開の仕方で、これでもかという程キュンキュンさせられました。
▼サクッと読める度
★★★★★
こちらもやはり星5です!三つ葉先生の作品は基本的に1巻完結でサクッと読めていいですね。
ただ、だからこそ少し長編の三つ葉先生の作品も読んでみたい気がしますね。
▼ストーリー構成
★★★★★
最初から花園さんの正体を明かさず、1話ごと花園さんの周辺人物の話しを丁寧に描いていて、最後にきっちりと
花園さんは、なぜ結婚するのか
というエピソードで締めくくられています。
これは短編の少女漫画の構成ではなかなか見たことのないもので、非常に読み応えがありました!
花園さんだけでなく、その周辺人物達のエピソードも非常に魅力的です!なので、★5つとさせせていただきます!
▼画力
★★★☆☆
こんなに良い作品ではあるのですが、個人的に画力だけでみると、他の作品でもっと画力が高いと感じる漫画はたくさんあると思います。
勢いのある描写や、疾走感溢れるような描写はありませんし、人の描き方も割とシンプルです。
というわけで画力は★3つとさせていただきました。
▼総評
★★★★★
短編の少女漫画としては近年、稀に見る完成度高い作品でしたので、★は5つです!
三つ葉先生の漫画は非常に良作が多いので、今後の作品にも期待ですね!
三つ葉優雨先生の作品としては、他にもこんな漫画があります。
カレシが浮気をしちゃったら
チャラモテ男と純情女